『NEXT王最強決定戦』もついに折り返しの4回戦だ。2回戦で華麗な逆転劇を見せてくれたカウンターNEXT。対するは今大会限定の暴れ馬、メンデル8投NEXT。その尖りに尖った性能ゆえにまだ本領を発揮できていないとみられる。
しかし、《メンデル》を8枚積めるのは夢、そう、NEXT使いなら誰もが憧れる夢なのである。
「教えてあげるよ。《メンデル》8枚入ってて負けるヤツは本当に意味が分からないから。」
そう息巻くのはフェアリー。1回戦で辛酸を嘗めさせられているZwieLanceにとってカウンターNEXTを握れたのはラッキーだろう。
その未知なる暴れ馬が暴れるのか?それを華麗に乗りこなすのか?さっそく行方を追っていこう。
1本目 先攻:ZwieLance(カウンターNEXT)
8投に死角無し。後攻2ターン目にフェアリーの《メンデル》からこのデュエマは始まる。1枚は失敗するも誤差だろう、フェアリーの手札には更なる《メンデル》が待機している。
しかしZwieLanceも黙って見過ごす訳にはいかない。《決闘者・チャージャー》で《決闘者・チャージャー》を回収、フェアリーの《メンデル》に対抗する。
続くフェアリーのターン、8投にとってはもはや予定調和だろう。《メンデル》を発動し2マナブーストに成功。次のターンに7マナのアクションが可能となる。
ZwieLanceも前のターンに確保した《決闘者・チャージャー》で《ボルドギ》を回収、更に《決闘者・チャージャー》で《決闘者・チャージャー》を回収。ここにきてZwieLanceは3連続の《決闘者・チャージャー》を全て1枚以上回収するという離れ業を達成。
お互いにマナブーストを成功させていて一見互角のように見える。
しかし、それは大きな間違いだとすぐに気づかされた。フェアリーはマナチャージをして7マナあるにも関わらずターンエンド。
そう、手札を減らさなかった《決闘者・チャージャー》に比べて、《メンデル》は確実にフェアリーの手札を減らしている。それは以降のアクションの大きな妨げとなっているのだ。
ノーアクションでターンを貰ったZwieLance。手札も潤沢だ。
7マナで《NEXT》、《バトガイ刃斗》を装備しフェアリーを攻撃!
《バトガイ》効果は外したものの《NEXT》は龍マナ武装は達成済み、攻撃の終わりに起き上がってさらなる増援を呼ぶ!!
……はずだった。
それは次の攻撃が"あれば"の話。
「スレイヤー、ブロック!」
フェアリーの手札からシノビの《ハヤブサリュウ》が召喚され、《ドルマゲドン》の封印を外す!スレイヤーとなった急造のブロッカーはZwieLanceの《NEXT》を討ち取り、盤面を更地とさせた。
「(《バトガイ》から)捲れてたら危なかった~!!」フェアリーに追い風が吹く!
7マナ払うと今度こそ《NEXT》を着地。付けるのはもちろん《バトガイ刃斗》!
1度目の攻撃、捲れたのは《ドギラゴールデン》。
ここにきてフェアリーは2択を迫られる。
①《バトガイ》を龍解させる
②《バトガイ》を龍解させない
の2択だ。①のメリットとして、次の攻撃でドラゴンが捲れなかった場合、相手にいたずらに手札を与えたあげく《NEXT》はSAを失い攻撃できない、という最悪の事態は回避することができる。②のメリットは単純明快である。強いドラゴンがもっと出てくる、だ。
本来ならば無限に悩めるこの場面、しかし今のフェアリーには風が吹いている!!
②龍解させない、を選んでZwieLanceに攻撃!そしてアンタップ!!
《NEXT》の2度目の攻撃………
最悪の事態が訪れる。
言い換えよう、フェアリーにとっての最悪の事態は、
ZwieLanceにとって最高の展開である!
7マナ、《超戦龍派 モルトNEXT》顕現!!
《バトガイ》を装備してフェアリーを攻撃、《ミツルギ》が出たことにより龍解、
《爆熱王DX バトガイ銀河》!!
《バトガイ》は呼ぶ、更なる《NEXT》を!《ハートバーン》が出たことにより、フェアリーは《ハヤブサリュウ》だけで凌げる打点ではなくなっていた。
勝者:ZwieLance(カウンターNEXT)
《NEXT》らしい、捲り勝負が見られた。やはり8投はやり過ぎなのだろうか?メンデル8投NEXTに明日は訪れるのか?NEXT使いの夢はただの虚像だったのだろうか?
2本目 先攻:フェアリー(メンデル8投NEXT)
お互いマナブーストのみの静かな序盤戦である。フェアリーは2回の《メンデル》から確実にマナを高コスト域まで運ぶ。対してZwieLanceも《メンデル》と《決闘者・チャージャー》で気付くと8マナ。
先に大きく動いたのはフェアリー。《ギフト》から《永遠のリュウセイ・カイザー》を召喚。
タップイン能力によりZwieLanceに待ったをかける。《バトガイ刃斗》や《スクチェン》でSAとなっても、タップインでは働かない。加えてフェアリーのクリーチャーは全軍SAとなるため《リュウセイ》を残していてはZwieLanceの勝ち目は薄い。放っておけないのだ。
ZwieLanceはしぶしぶ《NEXT》から《ガイオウバーン》を装備し《リュウセイ》を破壊。
ZwieLanceに《NEXT》を無駄打ちさせたフェアリー。自身は《NEXT》でZwieLanceの首を狙う!
装備するのはもちろん《バトガイ刃斗》。
1度目の攻撃では外してしまったが、2度目の攻撃では見事、《ドギラゴールデン》を捲る。
続く《バトガイ銀河》の攻撃、フェアリーが山札から引いたのは………
SA製造機、《ドギラゴン剣》!
打点は揃った、《ドギラゴン》がZwieLanceにダイレクトアタック!
「《ボルドギ》、《ボルドギ》、《ボルドギ》!!!」
高らかに宣言された3枚の《ボルドギ》。
ZwieLanceの封印は5枚。13000の《ドギラゴン剣》を越えるには封印せねば!
封印するためにはコマンドを捲らなければならない!
《ボルシャック・ドラゴン》のような非コマンドでは有効ではないのである。
………、、、、
思わずサブリミナルしてしまった。3枚の《ボルドギ》はトップの《スクチェン》によって塵と化し、ZwieLanceはダイレクトアタックを受けるのであった。
勝者:フェアリー(メンデル8投NEXT)
《メンデル》をふんだんに用い、マナを確保。《リュウセイ》を立てることで《NEXT》を牽制して勝つというお洒落な勝負であった。
お互いに1-1と後に引けない状況である。最後に勝つのはどちらのNEXTだろうか?
3本目 先攻:フェアリー(メンデル8投NEXT)
8投された《メンデル》をしっかりと引き込むフェアリー。しかし1ブーストとやや心許ない。
対するZwieLanceは《決闘者・チャージャー》で《決闘者・チャージャー》を呼び込む。
序盤戦はZwieLanceのカウンターNEXTに軍配か?
恐らく「序盤戦」というものがあればZwieLanceの勝利だったろう。しかし現実は違う。今から始まるのは終盤戦である!
フェアリー、3本目にして伝家の宝刀スクチェンNEXT!!
《バトガイ刃斗》を装備してZwieLanceを詰める。龍マナ武装は達成されていない。つまり1発限りの大勝負。
両プレイヤーの運命を揺るがすトップ勝負は国宝にも指定されている五振の刀を呼び出した!
《リュウセイ・天下五剣カイザー》!!
特筆すべきはそのパワー。14000は《ボルドギ》には越えられず、その要求値をグンと上げる。
《バトガイ銀河》がZwieLanceの盾を割りきり《天下五剣》がダイレクトアタック!
ZwieLanceは2枚の《ボルドギ》を宣言する。しかし、前述の通り《天下五剣》を越えるのは易くない。
確定除去を持つ《ドギラゴールデン》を捲らなくてはならない。
ここにきて!千載一遇の!!除去持ちドラゴンが!!!
………
捲れることはなく、フェアリーはガッツポーズを決めた。
WINNER:フェアリー(メンデル8投NEXT)!!!
ここにきて全てのデッキが1勝1敗というドラマチックな展開に。どの対戦にもドラマがあり、アツい展開があり、捲り勝負があり、そして《NEXT》がある。
最後に笑うのはどの《NEXT》になるのか。本記事でも追っていきたい。
動画はこちらから↓
記事:ジャイロ