ほぼ、いや、確実に。
今日が最強を決める天王山である。
4回戦では1-1で同率、と述べたが、2勝1敗の1勝と2勝0敗の1勝ではその価値が違う。それもあってか今回のフルパワーとカウンターというマッチは、フルパワーが『NEXT王』を名乗るのに十分な条件を満たしていた。
条件は簡単。2連勝で優勝である。
「いつの時代もカウンターにはフルパワーが最強」
NEXTの申し子、ZwieLanceは語る。《NEXT》が収録された超戦ガイネクスト×極は2015年発売。となると、既に5年近い歴史が詰まっている。
NEXTの申し子はそれを語るだけの歴史がある。
1本目 先攻:フェアリー(カウンターNEXT)
NEXTの歴史を語る上で外せないのは《メンデル》であることは今更であろう。今宵の戦いも《メンデル》から始まる。
フェアリーが多色カードでマナを濁らせている間にZwieLanceは《メンデル》で2ブーストを成功。
フェアリーも追いかけて《メンデル》を打つも1枚失敗することにより先攻後攻は入れ替わった。続け様にZwieLanceは《ミツルギ》で確実にマナゾーンにドラゴンを送り込む。
ZwieLanceのターン、登場したのは《メガ・マナロック・ドラゴン》。自然、闇、火と色の多いフェアリーのカウンターNEXTを縛る。
《決闘者・チャージャー》を打つのみでターンを返すフェアリー、《ボルドギ》を引っ張れなかったのは少し心許ないか?
対してZwieLance。《マナロック》でフェアリーを縛り準備はできた。フルパワーNEXTの強み、それは《NEXT》だけではない!
《次元龍覇 グレンモルト「覇」》!!
ZwieLanceはしばしの長考の後、「この2点が通ったらデカイ…次のターンに負うリスクに変わりはない。」そう判断し、《ギガハート》を装備して《モルト「覇」》で攻撃。
続けて《マナロック》も攻撃!ここで《バトクロス》がトリガーすれば《モルト「覇」》を処理できるが……
トリガーせず。
龍解!
《最強熱血 オウギンガ》!!
自身の能力により呼び出すのは《ガイギンガ》だ。
「なんでだよ……」
そう落とすフェアリー。無理もない。《オウギンガ》の攻撃で割った残り1枚のシールドからトリガーしたのは《バトクロス》。
《モルト「覇」》でも《マナロック》でも、どのタイミングでも良かったがここにきて最後の1枚という効果の薄いタイミングでトリガー。
流石はNEXTの申し子、シールドの割り方にもセンスを感じる。
選ぶことのできない《ガイギンガ》がフェアリーを襲う。
「2枚しか無い…」
フェアリーの《ボルドギ》は解答を捲ることができず地に落ちる。
勝者:ZwieLance(フルパワーNEXT)
《NEXT》が絡まずともこの破壊力。5年も環境に居続ける所以を垣間見た。このパワーに《NEXT》が絡むと…最強のビートダウンであることに異論は無いだろう。
「やっぱ基本が一番強いことを証明したい。」
ZwieLanceの握るフルパワーNEXTは優勝を飾れるのか。
2本目 先攻:フェアリー(カウンターNEXT)
3ターン目にフェアリーが《決闘者・チャージャー》を打つと、ZwieLanceは《火の子》で加速。新旧3コストブーストの対決か。
お互いにマナを伸ばし、先に大きく動いたのは先攻のフェアリー。
1本目でキーカードとなった《モルト「覇」》は何もフルパワーだけのものではない。
《スクチェン》を挟んで《モルト「覇」》をキャストしたフェアリー。出したのは《エンドレス・ヘブン》。
自軍が破壊されるとシールドが増える能力はオマケなどではない。ZwieLanceがトリガーさせた《バトクロス》によるバトル効果の牽制でもある。
さらにシールド差は十分。龍解、
《真・天命王 ネバーエンド》!!
その存在は、攻撃手でもありながら相手の動きを止める妨害、果てはドローソースまでこなす。
ブロッカーは《ネバーエンド》を前に仕事はできず、除去をすれば相手の手札が増えるため安易に触れないパンドラの箱。除去せずに《ネバーエンド》を止めることは不可能に近い。
絶望的な状況にも関わらず、ZwieLanceの手が止まることはない。
《リュウセイ・ジ・アース》を場に出すと《モルト「覇」》に攻撃。革命チェンジ!
《龍の極限ドギラゴールデン》!!
絶望的な状況さえも、革命の力には屈する。
《モルト「覇」》を処理しつつ、《ネバーエンド》は行動不能に。
フェアリーは既にハンドを切らしており、ドローゴー状態。このターンの引きは良くないようだ。
絶望的な状況から値千金の1ターンをもぎ取ったZwieLance。フェアリーのハンドは1枚。
ここで攻めずしていつ攻めよう。
《次元龍覇 グレンモルト「覇」》!!
攻撃時に装備するのはもちろん《ギガハート》。
2点、3点…
2回攻撃達成、龍解!
《最強熱血 オウギンガ》!!!
フェアリーの握るカウンターNEXT、しかしそのカウンターNEXTは手札があってこそ。
前のターンに手札を切らしたフェアリーに解答は残っていなかった。
WINNER:ZwieLance(フルパワーNEXT)
最強が決まった。もはや異論は無いだろう。やはりフルパワーはフルパワー。いや、フルパワー故のフルパワー!!
最強の称号、『NEXT王』はフルパワーNEXTのものである。
2本とも《NEXT》が絡まない試合。絡まずともこの破壊力。何度でも言おう。
これこそがフルパワーであると。
優勝は決まったが、まだやっていないマッチもある。本企画も残るはあと1本のみだ。
動画はこちらから↓
記事:ジャイロ