つかまたvs清一色教会【BOOKOFF相模大野店 BOX争奪戦】


大会の規模や場所は問わず、プレイヤー同士がぶつかり合うと名勝負は生まれる。1個人の記憶に留めておくには勿体無い。そんな勝負をお届けしよう。

 

つかまたの手は早い。《進化設計図》、《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》とマナゾーンに火文明と自然文明を揃えると《ジャスミンの地版》で進化元を確保。今やデュエマの代名詞となった速攻デッキである【火自然アポロ】は早くも勝ちまであと一歩だ。


対する清一色教会、《同期の妖精 / ド浮きの動悸》のクリーチャー面を召喚し、《轟く侵略 レッドゾーン》による侵略を牽制している。使用デッキは【水闇自然ジャオウガ】。«同期の妖精»というアポロ系統の解答を手に入れたこのデッキに隙はない。水闇自然という圧倒的なリソース量を武器に、デッキ内から対戦相手への解答を用意し続ける。


しかしつかまたは終わらない。«同期の妖精»により《轟く侵略 レッドゾーン》が以前のように使えなくなった今、つかまたがデッキに搭載したのは《禁断の轟速 ブラックゾーン》であった。

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もちろん、《カチコミ入道 <バトライ.鬼>》と《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》も手札にある。これが現代最強の速攻デッキと呼ばれる理由。多少の対策など上から踏み潰す、圧倒的な突破力がつかまたに勝利を呼び込む。清一色教会のシールドを全て割り切り、《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》が喉元を狙った!


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清一色教会は危機一髪、«ド浮きの動悸»がトリガーして《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》をつかまたの手札に返すも、その代償に全てのマナを失う。せっかく得たターンも、マナチャージのみで終えてしまう。


このままつかまたが押し切るのか。そうはいかないのがデュエルマスターズの面白いところ。【火自然アポロ】はその攻撃力の代償として、一度攻撃を耐えられてしまうと立て直しには時間がかかる。そして構造上、進化元となるタマシードや軽量クリーチャーを探す手段はほとんど無い。つかまたは《進化設計図》で進化クリーチャー5体を手札に加えるも、肝心の進化元を用意できないでいたのだ。


つかまたが進化先のみを手札に抱えている間に、清一色教会のマナは3。《ボン・キゴマイム / ♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》のクリーチャー面を召喚し、生存率をグンと上げる。ゲームの行方が清一色教会に傾きかけた瞬間、つかまたのデッキの上から駆けつけたのは《ヘルコプ太の心絵》!


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待望の進化元を手に入れたつかまた。«ボン・キゴマイム»によってこのターンは攻められないものの、《カチコミ入道 <バトライ.鬼>》の出たときによるバトルで清一色教会のバトルゾーンを更地にした。

ブロッカーである《Disメイデン》と«/ ♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり»の「3」宣言でつかまたの《カチコミ入道 <バトライ.鬼>》を止める清一色教会だが、《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》の初撃で墓地に構えている《禁断の轟速 ブラックゾーン》があまりにも重たい。


つかまたは《カチコミ入道 <バトライ.鬼>》を《オンソク童子 <ターボ.鬼>》に進化させ、«/ ♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり»の「3」宣言をくぐり抜けると、《禁断の轟速 ブラックゾーン》で《Disメイデン》を封印しながら清一色教会にトドメを刺すのだった。


Winner:つかまた


《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》による初撃を凌がれ進化元の確保に苦しむつかまたであったが、それまでの《進化設計図》でしっかり進化先を準備できていた点が勝負を分けたように見える。

清一色教会も«同期の妖精»を得たとはいえ、有利になったとは言えない【火自然アポロ】対面で常に最適解を選び続けられた【水闇自然ジャオウガ】の練度には目を見張るものがある。


今後もこういった形で、埋もれかけた名勝負を記録として残していきたい。もし機会があれば、相模大野CSまで立ち寄ってほしい。


文責:ジャイロ

【2023年夏】殿堂予想 ※私怨ではない

東京でまったりデュエマやってます、ジャイロです。

殿堂予想します。真面目に予想しているので、私怨とかじゃないです。俺は真面目です。

《絶望神サガ》

流石に逆張りはできません。

 

《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》

最初は《進化設計図》だと思っていたのですが、【水火アポロ】だと使わないし、《未来設計図》に変わるだけと思い違うなぁ、と。

1コスト上に《ダイナボルト <ドギラ.Star>》や《新爆竜 GENJI・XX》といった代替品(コマンド型なら)もあるので《カチコミ入道 <バトライ.鬼>》も違うのかなぁ?需要は十二分にあるはずなのに、直近の銀トレジャーから無くなっていたのが裏付けだと思っています。

 

《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ /「未来から来る、だからミラクル」》

ホントかなぁ…?枠です。殿堂にかける理由もかけない理由もどちらもあります。コスト支払わずに相手の呪文ロックなんて、やって良いか悪いかの二元論なら悪いですからね。そんな単純では無いとはいえ。

【サガループ】が増えて、めっきり数を減らした【4c邪王門】。そこにテコをいれるならコイツ制限なのかなぁって。でもそんな【4c邪王門】に強く出られるのもコイツなわけで。せっかく強くなった【光火サムライ】に水をさすのもなぁ。いや、サムライは呪文ケアなんてせずに殴れよ。当時のサムライデッキは呪文ケアなんて………当時にサムライデッキなんてあったか????

 

《ジョーカーズの心絵》

大本命。《絶望神サガ》の次にかけてくれ。進化獣とはいえ、5コストの《「正義星帝」 <ライオネル.Star>》から出力されていい効果じゃないんよ。《「正義星帝」 <ライオネル.Star>》はかけないでしょ。じゃあこっちじゃん。

まず、ゲーム体験としてデュエルマスターズの面白さを削いでいるんすよ。全破壊とか手札戻しならまだ戦い方はあるよ。なんやねん、デッキに戻してシャッフルしてシールドに埋まっている“かもしれない”って。挙動が気持ち悪すぎる

あとゲーム展開が後ろに寄りすぎる。《ジョーカーズの心絵》を使うことで勝ちに直結するならまだ良いんすよ。負けない状況を作ってターンエンド。これが多すぎる。

攻撃側も攻撃するしか無いから殴るじゃん、踏むじゃん、またリセットよ。制限時間20分なの分かってやってる???ゲーム体験がつまらないってこのことを言っています。

 

私が入念なロビー活動(大型大会で「やっぱ《ジョーカーズの心絵》ダメっすよ」って言い続ける)をしたので、殿堂はおおよそ避けられないと言っていいでしょう。かけてくれ。大会進行がスムーズになるんじゃ。

 

という訳で、《ジョーカーズの心絵》絶対かけて欲しい思いを持って殿堂発表を待ちたいと思います。はやく消えてくれ。みんなでやろう、【火単】マスターズ。それでは。

3年ぶりのアドバンス環境で【光水闇オーラ】を使った

どうも〜、東京でまったりデュエマやってますジャイロです。


CSに行ってきました。しかもアドバンス。最後にアドバンスのCSに出たのは【零龍速攻】か【水火自然バーンメア】ぐらい昔だったのでかなり新鮮な気持ち。どうせなら好きなデッキ使ってやろうということで、【光水闇オーラ】で現環境に挑戦してみました。

戦績とリストは以下の通り。

デッキリスト

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戦績

1回戦 vs【水闇サガ】 ○

2回戦 vs【光水闇マーシャル】 ×

3回戦 vs【光水火鬼羅スター】 ○

4回戦 vs【水闇自然ジャオウガ】 ×

5回戦 vs【闇火バイク】 ×

6回戦 vs【闇火バイク】 ×


2勝4敗と撃沈…。初速は悪く無かったのですが…。振り返っていきます。


vs【水闇サガ】 後攻

《DG-パルテノン ~龍の創り出される地~》抱えながら《DG-パルテノン ~龍の創り出される地~》を展開できたので滑り出しは上々。適度に墓地リセットをしかけつつ除去・手札破壊を挟むも、こちらも《極幻空 ザハ・エルハ》を失っているので均衡状態が続く。制限時間が来てお互いラストターンだったため一斉攻撃を受ける。が、《ドアノッカ=ノアドッカ》がトリガーし打点を止める。返しに《ダイヤモンド・ソード》でフルパンして辛勝。

サガ対面は如何に"相手のゲームにされないか"に気を使うゲームの印象。墓地リセットと《白皇世の意志 御嶺》フルパンで勝てそう。《秩序の意志》があるとしんどいか?


vs【光水闇マーシャル】 後攻

先3《超次元エクストラ・ホール》から《時空の踊り子マティーニ》を展開され、続く4ターン目に《マーシャル・クイーン》から《オールデリート》まで。間に合わねぇ…。

先攻取れていたら《極幻空 ザハ・エルハ》が間に合っていたので《オールデリート》からシールドは守れたのに。悔しさが残る。ルーター1回も使われずに先4は流石に無理だって。これがアドバンスか…。《斬罪 シ蔑ザンド》を引けて進化元が壊せたら話は変わっていたのか。まぁどちらにせよ悔しいことに変わりはなく…。


vs【光水火鬼羅スター】 先攻

《検問の守り 輝羅》が無さそうだったので、ハンデスルーターと基本やりたいことはさせてもらった。途中、《エヴォ・ルピア》→《ダイナボルト <エタフェニ.Star>》でヒヤッとしたが、オーラの強みでもある縦展開でムキムキにした《ボボボ三坊主》で相打ち。手札・盤面を枯らし切ってフルパン。《検問の守り 輝羅》があっても除去札を抱えながら動けたので余裕はあった。


vs【水闇自然ジャオウガ】 後攻

リソースの稼ぎ方が全体的に間に合わず〆られる。《闇参謀グラン・ギニョール》が除去・展開・打点に手札破壊メタまで、八面六臂の活躍をされる。わからせられてしまった。金トレでメスガキになってなくて良かった。ギニョールのメスガキは流石に性癖が過ぎるか。


5回戦 vs【闇火バイク】 先攻

手札破壊に墓地リセットと頑張ってはみたのだが、何故か相手の手札が減らない。加えて《禁断の轟速 ブラックゾーン》+《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》の黄金パッケージでシールドと《極幻空 ザハ・エルハ》を失う。《全能ゼンノー》が着地してからは細かく除去と手札破壊を当ててターンを稼げたが、封印が1枚、2枚と無くなり、禁断解放で盤面を更地にされトドメ。


6回戦 vs【闇火バイク】 後攻

先の反省を受け、先ずは《全能ゼンノー》を立てることを第一目標に。《*/零幻チュパカル/*》で《ボボボ三坊主》が捲れたので次のトップに《全能ゼンノー》を固定するが、相手の《影速 ザ・トリッパー》が先に着地。ステイされることもなく、そのまま《禁断の轟速 ブラックゾーン》に侵略&Tブレイク。《全能ゼンノー》が着地してからは《斬罪 シ蔑ザンド》《乱罪 ダイパ殺デー》で必死に誤魔化すが、気づけば相手の封印は残り1枚。禁断解放からの《全能ゼンノー》封印で負け。シールドが残っていたら《*/弐幻ニャミバウン/*》でカウンターの目があったが、早々に詰められていたためそのまま負け。


使ってみた感想

悪くない。《「敬虔なる警官」》や《「…開けるか?」》といった色の合う除去が有効に働き、GRの強みがしっかり押し出せた印象。全体を通しての引きムラも少なくて、しっかり煮詰めたらあの頃の強さに近くなるのかもと思ったり。

ただ、封印が想像の100億倍キツい。《*/零幻チュパカル/*》も《極幻空 ザハ・エルハ》も帰ってこない。封印周りはかなり弱い裁定も喰らってしまっているので、良い感じのコマンドが出ない限りは自信を持って握りにくいかも。じゃあ《暗黒の騎士ザガーン GR》と闇GRで固めようかとなるが、それもちょっと違う気もする。【闇火バイク】に【水闇サガ】、【アポロ系統】まで。封印はゲームから除外と同じだし、禁断解放=負けまである。まさに大封印時代の現環境においてちょっとこのデッキは向かい風かな…。

《*/零幻ノギューゾ/*》とか使ってみたいカードはあるので、封印周りで妙案があればまた練ってみたいな。


裁定について

実はオーラはルールがややこしいのだ!よくある質問準拠のものになりますが、下記にオーラを使う上でのルール処理をまとめます。


Q.自分のクリーチャーに《極幻空 ザハ・エルハ》がついている状態で、《オールデリート》を唱えられた。

A.《極幻空 ザハ・エルハ》のついたクリーチャーは離れるが、シールドゾーンのカードは《極幻空 ザハ・エルハ》効果でとどまる。ゾーンの移動は同時なので置き換えられるのですね。

https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/40458/

 

Q.《極幻空 ザハ・エルハ》がついた《白皇世の意志 御嶺》がある。《テック団の波壊Go!》で5以下バウンスを選ばれるとどうなる?

A.《白皇世の意志 御嶺》が移動を置き換えるので、構成物である《極幻空 ザハ・エルハ》も留まる。〈Volzeos-Balamord〉理論ですね。

https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/40612/

 

Q.自分のクリーチャーに《極幻空 ザハ・エルハ》がついている状態で、そのクリーチャーが封印された。

A.《極幻空 ザハ・エルハ》の効果はどれも使えない。昔は使えたのですが、ACEクリーチャー周りの裁定で一新されてしまいました。悲しいね。封印以外にも、《∞龍 ゲンムエンペラー》でもダメみたいです。残念…。

https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/42077/

 

Q.オーラのついたクリーチャーが山札の下に送られます。オーラはどこに行きますか?

A.山札の好きな所。

一緒に山札の下に行く訳ではないみたい。トップに《乱罪 ダイパ殺デー》を置いてたくさん手札破壊しよう!

https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/41552/


いかがでしたでしょうか。

強化される未来はなかなか見えませんが、好きなシステムではあるので、今後も隙をみて練っていこうかと思います。


ではでは〜〜。


文責:ジャイロ

 

 

ぼやき

ジャッジに裁定の質問をしたいとき、私は対戦相手に聞かれないように質問します。相手に思考を落としたく無いですし、その意図もジャッジに伝えてから小声で聞いています。(事後は別です。起こってしまったことはお互いが聞こえるように話しています。)

今回も小声で質問をして回答がいただけたところ、直後に対戦相手の方もジャッジに質問をされました。お相手は私に聞こえる声量で質問をされており、先程の自分と同じ質問内容。

すると、

「対戦相手の方にも同じ回答をしたのですが…」

いや〜〜〜〜〜!!!!

それを言ったらダメでしょ!!!!同じ質問が思い浮かんでいる時点で大した思考ではないけど、第三者からこちらの思考を落とさないでくれ〜〜〜!!!!と。気をつけてほしいな。気をつけてね。気をつけよっと。

 

 

 

 

ファンフェスに行ってきたよ【デュエマ】

久しぶりにカバレージじゃない文章を書きます、ジャイロです。
ファンフェスに行ってきました。もう2週間以上経っての記事で恐縮です。

結論楽しかったのですが、両手離しで褒めちぎれるかと言われると若干怪しい部分もあるので、備忘録的な読み物になります。
とはいえ、デュエマは楽しいので結論楽しかったんですけどね。大事なことなので2回言いました。

イベント概要

場所:アクリエ姫路

金額:5,500円~

人数:2,000人弱(大体の数)

先ずは楽しかった思い出をたくさん書きます。

良かったこと

・進行は比較的スムーズ
パック買うのも10分以内で買えたし、すぐに在庫が無くなったわけでもないので、根幹の満足度はここで稼げたんじゃないかと思います。特に、YouTuberもゲスト登壇するカジュアルイベントなだけあって、GPよりも年齢層低めの印象を受けました。保護者の方がストレスレスだとまた来てもらいやすいし、そこは良かったんじゃないかと思います。

・会場が広い
これも良かった。キャリー引こずっている人もたくさんいたのに移動が苦じゃない。対戦エリアは1席開けで楽しめたし、狭苦しくなかったのが体験としてとても嬉しかった。

・トイレがキレイ
嘘だと思うじゃないですか。本当なんですよ。

・YouTuberエリアの盛り上がり
ちょっと前に対戦イベントでキッズvsYouTuberのカバレージ書いたら凄い喜ばれたことがありまして。憧れの人との対戦ってそれだけで嬉しいんだなぁと再認識した次第です。
自分自身はあまりステージを見てはいなかったのですが、壇上を見上げる方たちがとても楽しそうにされているのが横目に見えたので"ファンフェス"だなぁ〜ってなれて良かったです。目に優しい。

・競技レベルの低さ
ファンイベントならではですよね。もちろん勝ちを捨てているわけではないのですが。

令和の世に《ギガジャドウ》見れるとは思わんじゃないですか。楽しかった〜!
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※《ギガジャドウ》案件は軽くジャッジに質問したらヘッドジャッジ案件にまでなって対面の方とケラケラ笑っていました。書き方が同時ブレイクなのか各ブレイクなのか分かりにくいので今後のエラッタ再録に期待ですね。使ってみたいし。

・ジャッジのクオリティ
競技シーンではないとはいえ、この日もジャッジはフル稼働でした。安心してルールを聞けますね。対面に口頭で説明されるよりジャッジに説明された方が揉めにくいので嬉しい。プレイヤー目線、やっぱり頼りになるなぁ〜と改めて。

・デュエパーティーって楽しいね
楽しかったです。今回の使用デッキは【3軸水単ガチロボ】。友人からは「狂気の沙汰」と定評でした。勘のするどい方はお気づきでしょうが、出オチです。安心と信頼のプレイレベル1です。楽しいね。f:id:jairo_j:20230607094711j:image

 

まだまだありそうな気もしますが、いったんこの辺りで。総じて楽しいイベントに思えたのは以上の要因が大きかったのかなと思います。あとはそもそもデュエマが面白いことなので、今更ですね。



イマイチだったこと

今更なやつもありますが、イチ参加者としてうーんと思ったことを書きます。こんな意見もあるんだな〜ぐらいのテンションで読んでくださいね。

・チケット後出し
GPみたいにイベント参加にチケットが必要なのは直感として理解できるのですが、イベント入場券買ったあとに発表するのは順番違わない?とも。後でチケット配布の基準も1000円で6枚→1000円で3枚に下方修正されたのも心証は良くないよねって思いました。まぁ最終的には楽しかったことに変わりはないのですが。

・スタンプ景品
カジュアルイベントとはいえスタンプ集めになるので、景品のクオリティは楽しみだったところ。いや、ほとんど物販商品やんけ〜〜〜!!!
ファンイベントなのでスタンプでガツガツしないで、みたいなメッセージとも取れなくはないですが、スタンプ景品限定柄のスリーブとかもっと欲しかったよなぁ〜…。
ところで、《救済のサトリ ミルク》のスリーブの販売はいつになりますか?いちばんかわいい。f:id:jairo_j:20230606115650j:imageデュエプレ版も活気があって可愛らしいけど、やっぱりE3版の儚さと美しさを両立しているあのイラストが至極なんですよね~(ヲタク特有の早口)。

・スタンプレースキツい
上述の通り、景品にあまりインセンティブを感じなかったのでガンスリ周回とかしなかったんですけど、それでもスタンプ集めが大変…。タイムスリップシールドが1Pなの弱々過ぎて笑っちゃった。現物パックというインセンティブがあるとはいえ、これで遊んじゃうとスタンプ景品狙うのかなり難しくなった印象。景品の渋さとスタンプのキツさが相まってここはトントンだったかもしれませんね。

・タイムスリップ…?
ここは本当に主観なので…。
タイムスリップで革命チェンジはしない!!!B・A・Dで打点組まれない!!!丸枠と新枠しかないんけ???GRは流石に違うでしょ。なんだD2フィールドって!クロスギアをジェネレートさせてくれ。せめてマーシャル・タッチとかしたかった!!!!
おじいちゃんの悲痛な叫びです。時間の流れには逆らえないので、今後も絶望は増えることでしょう。悲しいね。旧枠をくれ。

・首掛けのパス
これにポケットが付いてイベントチケット入れられたら便利だなって思いました。再入場もリストバンド管理っぽかったので、パスをもうちょっと活用したかった。前回GPみたいな、イベントチケットを枚数で管理しないのは傍目から見ていてお互いに便利そうでしたけど実際どうなのでしょう…?

・入場列
ここだよ。9割これです。入場受付の窓口は7〜8口あったのですが、如何せん手続きが丁寧過ぎるのでつっかえていた。
確かに、カバン渡すだけにしちゃうと後で「《サイバー・ブレイン》無かった」とかゴネられて面倒だから一つ一つ手渡しになるのは判るけど。チケプラ確認して、リストバンドとチケットだけ渡せばもっとスムーズだったんじゃないかと思わんでもなく。一日中あのでっけえカバン抱えるのもなかなか大変でしたし、交換は後が良かったなぁと思うのです。せっかくリストバンドをナンバリングしてたんだから上手く使えたかも…?
到着してから1時間並ぶとは思わんじゃん。廊下は暑かったし、YouTuberステージはオンタイムで進むんだから、観たかったステージが観られなかった人は可哀想。
あと、階段で並ぶのマジで怖かった。誰か倒れてきたら大惨事やよ。せめて階段は待機列止めようよ。その場のスタッフさんに言ったけど、そのまま階段で並ばされてしまったので本当に怖かったです。

・カジュアルは言い訳ではない
ガンスリで【闇単アビス】と対面していて。相手の《深淵の壊炉 マーダン=ロウ》の攻撃時に、こちらの墓地にある《「正義星帝」 <ライオネル.Star>》の登場時効果を使って1ドロー。シールドで受けて、トリガー無し。ここまで来て、「《邪龍 ジャブラッド》の墓地肥やし忘れてたので使います」と相手から。
いや、流石に非公開領域2ヵ所見ていて任意効果使うはちょっといただけないなぁと思いジャッジコール。するとヒアリングなどほとんどなく、
「カジュアルイベントなので使って大丈夫です。」と。
それはちょっと違うべ?カジュアルイベントなのでそれ以上は何も言いませんでしたが…。横目で見ていたのかもだけど、状況のヒアリングぐらいはしてほしかったよねというお気持ち。スタンプの有無で勝敗に価値が付くんだし。自分も気をつけよっと。

 

おわりに

つらつらと書きなぐりましたが、楽しいイベントには間違いありませんでした。入場に並んだのも、裏を返せばそれだけ人気のあったイベントということ。この調子で第2第3とファンフェスが広まっていけば嬉しいなぁと思うのです。

1日中デュエマしまくれるイベントなんてそう多くは無いですし、社会人になって住むところがバラバラになっている世代も多いのでは?私自身がそうだったので、集まるきっかけに最適な温度感のイベントなのではないでしょうか。(GPだとカリカリした雰囲気が苦手という意見も判りますので)

姫路に飲み屋が多くて2次会に困らなかったのも推していきたい。せっかく人を集められるパワーのあるイベントなのだから、普段は行かない地方都市とかだと旅行がてら楽しいかも。静岡とかどうですかね。

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今回はこのあたりで。何度も書きますが、総じて楽しいイベントだったので次もあれば何かしらの形で参戦したく思います。ではでは~。

 

文責:ジャイロ

ためにならない!「剛流振」開発【パロディ】

へぇい

突然ですが、みなさんはこちらのテーマ「剛流振」をご存じでしょうか。

自然文明における至高の回転競技である「剛流振」はアビスロイヤルに対抗するための競技と言われており、マナゾーンをアンタップしたり、マナゾーンからクリーチャーを出したりと、ソリティア風にカチャカチャ動かせる自然文明の新規テーマになります。

ジャイアントやスノーフェアリーなど、過去の強力種族のサポートも受けることができたりと、ループを嫌う公式がループを主題にしている挑戦的なテーマでもあります。

なお、現在の「剛流振」のカードプールでソリティアをするだけの手札があると思う方は、「あるある」とコメントをする準備を…

………ない。

そう、自然単色では深刻な手札不足がつきまとい、お世辞にも戦えるレベルとは言えません。

して、今回は「剛流振」をなんとかして戦えるように改造していこうという試みになります。

 

Step1

キリフダッシュと組んでみよう

他のYouTuberさんの動画で、自然のSRである《環嵐!ホールインワンヘラクレス》と《氷駆の妖精》がどちらもキリフダッシュ戦略と相性がいいことを提唱されていました。実際に回してみます。

パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ

戦える……が、手札が無い!

《轟廻!グランドスラムスコーピオン》は実質1マナで召喚できるし、いざ動き出せばマナから《カダブランプー》を出すことで一気に打点を形成可能です。《勝熱英雄 モモキング》という飛び道具もあるのも美味しいですね。そして、しれっと出てくる《十番龍 オービーメイカー Par100》がインチキ過ぎます。
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キリフダッシュと相性が良いのは確かなのですが、「剛流振」をする上で必要な手札の補充が《衝突型加速3番ブースト・ドライバー》のみで心許ないです。引けたときは良いのですが、代替が利かないカードなので再現性はわりと低め。タマシードなので序盤のサーチにも引っ掛かりにくいのが痛手です。

どこかに同じコスト帯で置物のドローソースになりそうなカードでもあればな~…

原始 トゥリオ》、トゥリオ剣でもお馴染み(約5年前)自然文明の置きドロソです。

早速こいつをいれて回してみます。

パチパチパチパチパチパチパチパチパチ…

おお!これは!手札補充のカードが7枚体制になったことで中盤の手札切れによる失速はかなり緩和された気がします。シビルカウント達成のためにタマシードを展開しても、《原始 トゥリオ》のドロー効果の邪魔にならないのも気持ちいいです。手札が減りにくくなったので更に《十番龍 オービーメイカー Par100》の着地率も上がった気がします。

とはいえ、メインエンジンの《轟廻!グランドスラムスコーピオン》がマッハファイターでもスピードアタッカーでもない故にもっちゃりする問題は解決していないので、こちらに取り組んでいこうと思います。

 

Step2

タイムラグを無くそう

《轟廻!グランドスラムスコーピオン》の攻撃時能力が強力なのは前述の通りなので、タイムラグなく使えないかを検討します。自然文明なのでマッハファイターを与える方が簡単そうですが、相手依存な点や《カダブランプー》で起こしても勝ちに近づけないのでスピードアタッカーを狙ってみます。どこかに簡単にスピードアタッカー与えられそうなやついないかな~~~!

いました。《モモダチ キャンベロ》です。

個人的には、《原始 トゥリオ》にキリフダッシュ用の攻撃手という役割を与えられるのがオシャレでいいと思います。

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早速試してみましょう。

パチパチパチパチパチパチパチパチパチ…

とても良い!!あまり入れすぎると自然文明が減ってしまうのが痛いですが、目論見通り《轟廻!グランドスラムスコーピオン》の攻撃時能力をラグなく使えて決定力が格段に上がったような気がします。《環嵐!ホールインワンヘラクレス》もスピードアタッカーにできるので、中盤の盤面の取り合いにも強く出られそう。ACEクリーチャー達が動くと盤面も手札も潤沢になるので、《十番龍 オービーメイカー Par100》も無理なくシビルカウント5を達成できますね。

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中盤から終盤にかけて狙った通りの動きができて満足です。かなり「剛流振」を満喫できているのではないでしょうか。調整も最終段階に入ります。

 

Step3

序盤を厚くしよう

成り行きで《繁茂のコイン》を採用していましたが、正直強く使えていたシーンが無かったので不採用にします。また、《ジャスミンの地版》も弱くはないのですが、しっくりきていないシーンが多かった印象です。

 

序盤を任せていたこれらのタマシードに代わるギミックを探していると、《甲型龍帝式 キリコ³》を研究されている方のリストに《再生妖精スズラン》と《空間型無限収納ストラトバッグ》が入っているのを見つけました。

これまで、軽コスト帯のクリーチャーが《応援妖精エール /「みんな一緒に応援してね!」》しかいなかったので、《衝突型加速3番ブースト・ドライバー》のドローに使いたくても《十番龍 オービーメイカー Par100》の軽減用に取っておきたいジレンマがありました。ですが、《再生妖精スズラン》は序盤はマナ加速と《衝突型加速3番ブースト・ドライバー》のドロー要因として、中盤以降はACEクリーチャーのシビルカウント要因として常に機能し続けることができます。

加えて《空間型無限収納ストラトバッグ》は流行りの《絶望神 サガ》のメタになりつつ、《衝突型加速3番ブースト・ドライバー》のドロー要因兼《再生妖精スズラン》でのマナ加速カードとして活躍を魅せます。《轟廻!グランドスラムスコーピオン》の攻撃時にも反応して、アンタップマナを増やすのでキリフダッシュとも相性が良さそうです。

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遊んでみます。

パチパチパチパチパチパチパチパチパチ………

さらに使いやすくなって「剛流振」を満喫できます。

序盤の択が増えた分、プレイ難度が少しだけ上がった気もしますが、ある程度先の展開を予想して回すのが何より楽しいです。《轟廻!グランドスラムスコーピオン》を豪快に暴れさせたり、《環嵐!ホールインワンヘラクレス》と《氷駆の妖精》で以前より展開力を上げたりと、出来ることも格段に増えています。

何よりマナ加速能力の向上が著しく、《轟廻!グランドスラムスコーピオン》で《十番龍 オービーメイカー Par100》を踏み倒せるほどになりました。格段に押し込み力が上がっています。

 

Final Step

結論

以上の実験を踏まえて、常に起こり続けている現象があります。《十番龍 オービーメイカー Par100》の着地が安定すれば押し込み力が高まるということです。そもそも制圧力の高いクリーチャーなので、いっそ《十番龍 オービーメイカー Par100》を終着点に据えて……


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いかがだったでしょうか。
すまんかった。

 

次弾は「剛流振」の強化も多いという噂もあるのでワックワクですね。

何か妙案を思いついたら再挑戦したいと思います。

次回もよろしやす。

(評判が良かったらまた書きます。)

 

文責:ジャイロ

【第2回】東横インCS オンライン

(本記事は友人間のフリプをカバレージ化したものです。)

オンライン対戦なので東横インではないのだが、今更なのでツッコまないでほしい。


この決闘ではお互いに何かを賭けることができる。久保純一は酒代を、はぐれ狼は食事代をテーブルに乗せた。
「これより双方の合意のもと、決闘を執り行う。立会人はジャッジが務める。決闘方法は1対1のマッチ戦。」
「勝敗はダイレクトアタックをすることで決するものとする。」


「勝敗はデッキの性能のみで決まらず、決闘者の引きのみで決まらず。」

「ただ、結果のみが真実。」


「決心、解放(フィックス・リリース)!」


1本目 先攻:久保純一

久保純一がマナチャージのみでターンを終える中、後攻のはぐれ狼が《NEXの手甲》を展開する。はぐれ狼のマナから推測するに、使用デッキは火単ボルシャック。誰もが知る”本物”のデッキである。

対する久保純一は火自然のスター進化デッキ。2コスト以下のタマシードを展開し辛い状況だが、《ルピア炎鬼の封》で次のビッグアクションに備える。


なんとしても《ルピア炎鬼の封》を除去したかったはぐれ狼だが、《ルピア炎鬼の封》は3コストと《NEXの手甲》の射程外だ。《コッコ・ルピアGS》で次の動きに繋げるのみで、久保純一にターンを渡してしまう。


勝負の4ターン目。《ルピア炎鬼の封》を《邪王来混沌三眼鬼》にスター進化!

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攻撃時の能力で山札の下から《紫電の炎霊》と《トテントン〈ベア子.Star〉》を踏み倒すと攻防一体の構え!《紫電の炎霊》のシンカパワーで《トテントン〈ベア子.Star〉》は攻撃後に起き上がり、はぐれ狼のシールドを全て奪い去った。


次のターンにはダイレクトアタックは免れない。はぐれ狼も攻勢に出た。《アニー・ルピア》と《ボルシャック・バラフィオル》をそれぞれ召喚するとシビルカウントを達成。《ボルシャック・バラフィオル》で《トテントン〈ベア子.Star〉》に切ってかかる。《アニー・ルピア》の効果でアンタップし、自身の攻撃時の踏み倒し能力によって《ボルシャック・フォース・ドラゴン》を呼び込んだ!


しかし、「攻撃時の踏み倒し能力」を持つのは《ボルシャック・バラフィオル》だけでない。そのターン最初の攻撃なら、たとえ相手の攻撃であっても《邪王来混沌三眼鬼》の能力は発動する!しかも、久保純一はデッキの下を《紫電の炎霊》で固定済みだ。


《バイナラドアの心絵》でアンタップされた《ボルシャック・バラフィオル》はマナに封じこまれ、その上には《ズンドコ・モモキング》がスター進化した。


アンタップ状態の《ズンドコ・モモキング》を除去する術のないはぐれ狼は、次のターンにダイレクトアタックを受け入れた。


久保純一 1-0 はぐれ狼


1本目を終えて、対戦準備中にはぐれ狼から質問が来る。

はぐれ狼「2本目以降って負け先……いや、雑魚先ですか?」(※先行の意)

ジャッジ「はい、負けた方が先攻です。」


わざわざ言い直してまで、はぐれ狼が「雑魚先」という単語にこだわった。それは雑魚という不名誉な称号を久保純一に貼り返すため。このままで終わるわけにはいかない。まだ”本物”を魅せられていない。


2本目 先攻:はぐれ狼

《マルルの炎杖》に《ボルシャック・フォース・ドラゴン》と火文明のタマシードを貯めるはぐれ狼。対して久保純一は《ジャスミンの地版》を3連打、瞬く間に6マナまで伸ばした。


物量で攻める久保純一に対し、単体の性能で差をつけるはぐれ狼。《ボルシャック・バラフィオル》を揃え、次のターンからクリーチャーとして解放する構えをとる。除去の難しいタマシード状態をキープしつつ、ターンを渡した。


次のターンには走り出す盤面を前に、黙ってやられる訳にはいかない。久保純一は《ルピア炎鬼の封》に《邪王来混沌三眼鬼》という伝家の宝刀を持ち出すと、攻撃時に《EVE‐鬼MAX》を踏み倒す。が、はぐれ狼の盤面にはタマシードしかなく、《EVE‐鬼MAX》の効果も十全に活かせない。さらに《邪王来混沌三眼鬼》が踏んだはぐれ狼の盾からは《コッコ・ルピアGS》に《ボルシャック・テイル・ドラゴン》とほぼほぼ100点の回答が返ってきた。


はぐれ狼の場には4枚の火文明のカード、マナは5。ここまで来ると聡明な読者の皆はお気づきだろう。なに?知らないだと?貴様知らないのか?ボルシャックこそが”本物”だ!!


《轟炎の竜皇 ボルシャック・カイザー》!!!f:id:jairo_j:20230212203500j:image

どちらのシビルカウントも達成済みの暴竜爵を止めるものはいない。無防備な《邪王来混沌三眼鬼》に殴りかかる《轟炎の竜皇 ボルシャック・カイザー》。《ボルシャック・バラフィオル》の能力で《コッコ・ルピアGS》が盤面に追加される。


暴竜爵は止まらない。続く攻撃に対し、久保純一はシールドから《バイナラドアの心絵》でなんとか《轟炎の竜皇 ボルシャック・カイザー》を除去するもはぐれ狼の広がり切った盤面には有効打とは言い難い。


《ボルシャック・バラフィオル》が、《ボルシャック・フォース・ドラゴン》が、《ボルシャック・テイル・ドラゴン》が!”ボルシャック”こそが本物だと言わんばかりの連続攻撃で、久保純一を仕留めた。


久保純一 1-1 はぐれ狼


はぐれ狼「雑魚先どうぞ!」


お互いに自身の強みを魅せられた2戦。

最後に勝つのは意趣返しを成功させたはぐれ狼か、先攻の利を活かせる久保純一か。


3本目 先攻:久保純一

後攻2ターン目、はぐれ狼が《マルルの炎杖》を場に出すと、先攻3ターン目、久保純一は《ルピア炎鬼の封》で足元を固める。1本目でも見た展開ではあるが、はぐれ狼の序盤の除去手段である《NEXの手甲》は3コストの《ルピア炎鬼の封》に届かない。


ここからは1本目と同じ展開が繰り返される。《ヘルコプ太の心絵》で《邪王来混沌三眼鬼》をサーチするとすぐにスター進化。攻撃時に《EVE‐鬼MAX》と《紫電の炎霊》を呼び出し、《EVE‐鬼MAX》と合わせてはぐれ狼のシールドを1枚まで削り切った。


クリーチャーの展開をすれば、タマシードと共に《EVE‐鬼MAX》で刈り取られる。仮にスピードアタッカー持ちを召喚できたとしても、《紫電の炎霊》で固定された山札の下から《邪王来混沌三眼鬼》で反撃を喰らう。絶体絶命の最中、はぐれ狼が取った行動は…。


はぐれ狼「《ボルシャック・バラフィオル》を出します。」


次のターンに懸ける事であった。残るシールドは1枚。そこに起死回生の1手があると信じて!


久保純一は《ナミノリ童子 <サーフ.鬼>》を新たに送り込むと、最大の火力をもって勝負を決めに行く。《ナミノリ童子 <サーフ.鬼>》がはぐれ狼の最後のシールドを叩き割った瞬間!火単のデッキは白く輝き始めた。


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《スーパー・スパーク》!!!!


天空を照らすまばゆき光。しかも最後のシールドで!人、それを奇跡と呼ぶ!

過剰な打点も全てタップ状態、久保純一は攻撃手段を失う。はぐれ狼の反撃の狼煙が立ち上がる!!


……はずだった。

状況を確認しよう。直前の久保純一のターン、《ナミノリ童子 <サーフ.鬼>》を召喚して攻撃に移行した。では、《ナミノリ童子 <サーフ.鬼>》の進化元は?このゲーム中に出てきた進化元は?もしそれがシンカパワーを持っていれば?それがこの状況を打開する一手だとしたら?


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紫電の炎霊》!!

神速の二段切りは令和の今も健在であった。《ナミノリ童子 <サーフ.鬼>》は攻撃の後起き上がり、守る盾の無いはぐれ狼への攻撃を決めた。


勝者:久保純一!!!


火自然のスター進化という、なかなか他ではみないデッキではあるが、《ヘルコプ太の心絵》や《紫電の炎霊》というサーチ札兼ボトム固定が《邪王来混沌三眼鬼》の出力を最大まで担保する。終盤の《スパーク》ケアと十全にデッキを使い切った久保純一に賞賛を送りたい。


…あと、後日はぐれ狼からお酒も贈られるだろう。


あとがき

紫電の炎霊》良いですよね。とても良いです。アーマード・ドラゴン/サムライなのも、シンカパワーで原作再現してるのも、進化先を自身で持ってこられるのも噛みあっていて好きなデザインです。


次弾のデザインも、色々な闇の戦略をパワーアップしている感じがとても好みのデザインです。巷では、《絶望神 サガ》で持ちきりですが、サガ環境がどうなるのか、楽しみではないと言えば嘘になります。まぁ、まずは最強位決定戦でどうなるのか追っていければ。今回はこの辺りで~!


文責:ジャイロ

【第38回】CARDBOX横浜日吉本町CS にんにくましのすけvsカチュア

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参加者32人にも関わらず、参加デッキタイプの数は25以上という魔境。それが現在のオリジナル環境だ。

そんな何が勝つか分からない環境において信用できるもの、それは……

パワーしかない。

勝戦まで勝ち残ってきた両名の「パワー」、とくとご覧あれ。


にんにくましのすけの使う4c邪王門は文句ナシのデッキパワーを誇る。その爆発力は他のデッキとは格が違う。まさしくパワー。力こそパワー!どんなに追い詰められても、立ち上がる不屈の筋肉である。《鬼ヶ大王 ジャオウガ》で自らの盾を削りながら戦う姿は、生きる高負荷トレーニンとも言えるだろう。


対するカチュアは水闇自然ジャオウガで迎え撃つ。しなやかな筋肉がバランスの良い体に繋がるように、デッキ自身の対応力と《CRYMAX ジャオウガ》の押し付け力が魅力だ。それらを支えるのは《天災 デドダム》や《終末王秘伝オリジナルフィナーレ》。圧倒的なリソース供給能力はデッキの基礎代謝を上げ、引き締まったデッキを実現させた。まさしくハンデス界の細マッチョだ。


柔のカチュアか剛のにんにくましのすけか。勝つのはどっちな~んだい?!早速見ていこう。ヤー!!!


1本目

先攻:にんにくましのすけ


お互いにマナ加速から始まる序盤。先に大きく動いたのはカチュアの《 有象夢造》。《キャディ・ビートル》と《悪魔妖精ベラドンナ》を場に出し、にんにくましのすけの自由を奪う。ここでマウントポジションを取ったカチュアは手を緩めない。

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《天災 デドダム》、《終末王秘伝オリジナルフィナーレ》とリソースを伸ばしつつ、《有象夢造》による手札破壊も行う。ここまでコントロールするのに眠れない日もあっただろう!瞬く間に10マナ圏内まで伸ばし、墓地に《絶望と反魂と滅殺の決断》を準備した。


対するにんにくましのすけ、自身の動きは《天災 デドダム》でマナを伸ばすのみ。カチュアの対応に追われている様子だ。《希望のジョー星》は《闇鎧亜ジャック・アルカディアス》で、《キャディ・ビートル》は《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》で。こまめな除去を続けてはいるものの、決め手に欠ける。


反対にカチュアの手は止まらない。《絶望と反魂と滅殺の決断》から《天災 デドダム》を2体蘇生するとリソース差を決定的なものにした。好機を逃すまいと、このターン2度目の《絶望と反魂と滅殺の決断》!

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《悪魔妖精ベラドンナ》を蘇生&にんにくましのすけの《天災 デドダム》を破壊。「柔よく剛を制す」とはまさしくこの状況だろう。

《悪魔妖精ベラドンナ》の手札破壊に《キャディ・ビートル》の妨害、それを支える《天災 デドダム》のリソース確保!仕上がってる!カチュアの水闇自然ジャオウガはキレッキレだ!いまにも「It's My Life」が聞こえてきそうな勢いだ。


《悪魔妖精ベラドンナ》がにんにくましのすけの最後の手札を奪った。あとはカチュアが詰め切るだけ。誰もがそう思ったとき、にんにくましのすけはウォームアップを始めた。ここで、先ほどの「It's My Life」は誰のための音楽なのか思い知らされる。


???「パワー!!!!!!!!!!!!」

否、《貝獣 パウアー》!!!!!
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にんにくましのすけが最後に抱えていたのは《貝獣 パウワー》!その効果で4ドローをするとにんにくましのすけは腕をまくる。


今までの窮屈なプレイは低酸素トレーニングと言わんばかりに、のびのびと動くにんにくましのすけ。《「未来から来る、だからミラクル」》で更に手札を増やし、効果で《生命と大地と轟破の決断》を唱える。出すのはもちろん《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》と《鬼ヶ大王 ジャオウガ》!伝家の宝刀!デカァァい!説明不要ゥゥ!

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盾回収を挟み、にんにくましのすけの手札は溢れんばかり。加えてカチュアのメタ軍団は《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》によって撤退している。


カチュアの盾に回答は無く、にんにくましのすけがダイレクトアタックを決めた。


にんにくましのすけ 1-0 カチュア


あの逆境すら跳ね返すデッキパワー!屈強なデッキにしかできない荒業である。

対して、惜しくも一瞬の隙を突かれたカチュア。切り札の《CRYMAX ジャオウガ》をまだ見られていないが活躍の場はあるのだろうか。続きを見てみよう。


2本目

先攻:カチュア


筋トレ後の休息に近い何かがあるのだろうか。1本目と打って変わって静かな展開を見せる。いわば「超回復」を狙う両者。

《若き大長老 アプル》、《Dis ジルコン》、《希望のジョー星》、カチュアはメタカードの展開とリソース確保を両立して行う。対するにんにくましのすけも《お清めシャラップ》でカチュアの《悪魔妖精ベラドンナ》を山に返して応戦。《有象夢造》を働かせない。f:id:jairo_j:20221025104550j:image
一手の遅れが致命傷となるのを、お互いの筋肉で感じた1本目。にんにくましのすけが《「未来から来る、だからミラクル」》で手札を2枚増やした段階でカチュアは手札破壊プランを諦め、《悪魔妖精ベラドンナ》をマナ加速で使用。


その間ににんにくましのすけは《闇鎧亜ジャック・アルカディアス》で《希望のジョー星》を破壊して革命チェンジ、鬼エンドの舞台を整えた。

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カチュアにんにくましのすけの手札をこれ以上見逃せないと判断。《絶望と反魂と滅殺の決断》を唱え、《悪魔妖精ベラドンナ》を蘇生&《闇鎧亜ジャック・アルカディアス》を破壊。おや、この流れは…。勘の鋭い読者はお気づきだろう。筋肉にマッスルメモリーがあるように、デュエリストにも潜在的な記憶能力が備わっているのかもしれない。

またしても「It's My Life」が聞こえてきた。我々はこの“流れ”を知っているはずだ。そう、ヤツが来る!!

《貝獣 パウアー》!!!!!!

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ここからはカードパワーの暴力。先ほどの静けさはどこやら、にんにくましのすけの動きがダイナミックに変わる。


《天災 デドダム》+《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》という二大巨頭。現代デュエルマスターズのダブルバイセップス!《Dis ジルコン》、《若き大長老 アプル》を瞬く間に除去。しかも《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》の回収先は《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》。同じ展開は許さないという強い意思すら感じられる。


《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》のカードパワーを身をもって体感したカチュア。しかしそこはカチュアの土俵でもあった。純粋なカードパワー比べなら彼の右に出るものはいない。その黒光りするボディは進化元がなくともキレッキレだ。

《CRYMAX ジャオウガ》!!

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《CRYMAX ジャオウガ》+《異端流し オニカマス》という黄金パッケージを前にしてもカチュアに驕りはない。タップ状態の《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》を攻撃対象に、《天災 デドダム》と手札を奪う。いわゆる「貯め」のプランだ。

だが、その「貯め」は隙ともとれる。にんにくましのすけの手札にあった《鬼ヶ大王 ジャオウガ》を《CRYMAX ジャオウガ》で落としたカチュアであったが、それで安心できる訳ではないのが4c邪王門というデッキの強みだ。


まずは《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》を召喚したにんにくましのすけ。効果で捲った5枚の中に……「それ」はあった。現状を打開する最強の回答が!

生きる高負荷トレーニング、《鬼ヶ大王 ジャオウガ》!!

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先ずは《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》で《異端流し オニカマス》を打ち取り、《鬼ヶ大王 ジャオウガ》の攻撃で《百鬼の邪王門》2発を引っ提げカチュアに迫る。更には《時の法皇 ミラダンテXII》を絡めながらT・ブレイク!f:id:jairo_j:20221025101742j:image

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これ以上返す手段が無いと判断したカチュアは投了を宣言した。


WINNER:にんにくましのすけ!!!!


現在のオリジナル環境を定義する4c邪王門vs水闇自然ジャオウガというマッチアップ。相性差が現れた結果にはなるが、カチュアの絶妙なタイミングの《希望のジョー星》とそれを丁寧に捌き続けるにんにくましのすけ《闇鎧亜ジャック・アルカディアス》など、ただの相性という言葉で片づけてしまうには惜しい良い戦いであった。

ともあれ、最終戦に相応しいナイスバトルに拍手を送ると共に、最後はにんにくましのすけに"あの台詞”と“あのポーズ”で締めていただこう。


「「「パワーーーーーーー!!!!!!!!!」」」f:id:jairo_j:20221025101717j:image


文責:ジャイロ